職務経歴書で採用担当者が最も重視するのは「具体的な成果・実績」です。担当業務の羅列ではなく「何をして、どんな結果を出したか」を数字を使って書くことが最重要です。


職務経歴書とは?履歴書との違い

履歴書は学歴・職歴・資格などの基本情報を書く書類です。一方職務経歴書は、これまでの仕事の内容・成果・スキルを詳しく説明する書類で、転職では特に重要視されます。

採用担当者が書類選考で最も読み込むのは職務経歴書です。「この人が入社したらどう活躍できるか」をイメージさせる書類を作ることが目標です。


職務経歴書の基本構成

職務経歴書はA4用紙1〜2枚が基本です(3枚以上になるとかえって読みにくくなる)。以下の構成で作成します。

標準的な構成

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1. タイトル(職務経歴書)と日付・氏名
2. 職務要約(3〜5行のサマリー)
3. 職務経歴(会社ごとに詳細を記載)
– 会社名・在籍期間・事業内容・従業員数
– 担当業務の詳細
– 具体的な成果・実績
4. 保有スキル・資格
5. 自己PR(志望動機は別途)
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採用担当者が見ている4つのポイント

1. 具体的な成果・実績(数字)があるか

「営業成績を向上させました」より「担当顧客の売上を前年比135%に改善し、チーム内トップの成果を達成しました」のように、数字で成果が示されているかを見ます。

2. 経験・スキルが応募職種と合っているか

採用担当者は「この人に自社の仕事ができるか」を判断します。自分の経験の中で、応募先の仕事に活かせる部分を前面に出すことが重要です。

3. 論理的にわかりやすく書かれているか

箇条書き・見出しを適切に使って、読みやすく整理されているかを確認されます。長文が続く書類は読まれません。

4. ポジティブな転職理由・動機が見えるか

マイナスな転職理由(「職場環境が嫌」「給料が低い」)ではなく、前向きなキャリアの方向性が見えるかを見ます。


職務経歴書の書き方:手順とポイント

手順1: 職歴・業務を時系列で全て書き出す

まずはWordやメモに、これまでのすべての職歴・業務を書き出します。この段階では「見せ方」を考えずに、思い出せることをすべて出しましょう。

手順2: 各業務で「成果」を数字で記録する

書き出した業務ごとに、成果を数字に変換できないか考えます。

– 売上・予算達成率(○○%)
– 顧客数・リード獲得数(○○件)
– コスト削減額(○○万円)
– 業務効率化(○○時間→○○分に短縮)
– 評価・表彰(社内MVP・トップセールス等)

手順3: 応募先に合わせて強調する経験を選ぶ

職務経歴書はすべての業務を同じ分量で書く必要はありません。応募先の職種・業務に近い経験を詳しく書き、関係が薄い経験は簡潔にまとめましょう。

手順4: 「職務要約」で全体像を伝える

書類の冒頭に3〜5行の職務要約を書きましょう。採用担当者はここを最初に読んで、詳細を読むかどうかを判断します。

職務要約の例(営業職)
> 新卒から5年間、食品メーカーにて法人向け営業を担当。担当エリアの売上を3年連続前年比110%以上で達成し、最終年度はチーム全体の売上目標達成に貢献しました。現在は、培った提案営業力を活かしてSaaS・IT領域での法人営業に挑戦したいと考えています。


NG例と改善例

NG例1: 業務を羅列するだけ

❌「クライアントへの提案書作成、社内資料の作成、会議への参加、メールでの顧客対応」

✅「法人顧客20社の担当として月次の提案営業を実施。新規提案では社内資料のテンプレートを整備し、チームの提案書作成時間を平均40%削減。担当顧客の年間売上は平均15%増加を実現。」

NG例2: 感情や評価だけで成果を語る

❌「上司から高い評価を受けました。お客様にも喜ばれました。」

✅「顧客満足度調査で担当顧客からのスコアが部署平均より15%高い評価を得ました。」

NG例3: 専門用語・略語を多用する

社内でしか通じない略語・システム名をそのまま書いても採用担当者には伝わりません。社外の人が読んでもわかる言葉に言い換えましょう。


業種別・職種別の書き方ポイント

営業職

– 担当顧客数・エリア・規模(法人/個人)を明記
– 売上・達成率・新規獲得件数などの数字を必ず入れる
– 提案型か、ルート型かを明確に

事務・バックオフィス

– 処理件数・管理件数(例:「月間○○件の請求書処理」)
– 使用ツール・システム(Excel・SAP・Salesforceなど)
– 業務改善実績(マニュアル作成・業務フロー改善など)

ITエンジニア

– 使用言語・フレームワーク・インフラをスタック別に整理
– 関わったプロジェクトの規模(チーム人数・期間・売上規模)
– 自分の担当フェーズ(要件定義・設計・実装・テストなど)


職務経歴書作成に役立つツール

転職サイトの職務経歴書作成機能:doda・リクルートエージェントなどには入力フォームがあり、フォームに入力するだけで職務経歴書が作成できます
転職エージェントの書類添削:エージェントに登録すると、担当アドバイザーが無料で職務経歴書を添削してくれます

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よくある質問(FAQ)

Q. 職務経歴書は手書きとPC作成どちらがいいですか?

A. 転職の場合はPC作成が標準です。読みやすさと修正しやすさの面でPC作成を推奨します。

Q. 職歴に空白期間があります。どう書けばいいですか?

A. 空白期間を書く欄はなく、在籍した会社の情報を書けばOKです。ただし面接で空白期間について聞かれることがあるため、「資格の勉強をしていた」「家族の介護」など、前向きに説明できるよう準備しておきましょう。

Q. アルバイト経験は職務経歴書に書くべきですか?

A. 原則としてアルバイトは省略できます。ただし正社員としての職歴がない・少ない場合(学生・フリーター期間が長い場合)はアルバイト経験を記載することがあります。

Q. 職務経歴書は1社ごとに変えるべきですか?

A. 基本の内容は同じでOKですが、「志望動機との整合性」と「応募職種に合わせた強調点」は変えることを推奨します。


まとめ

職務経歴書で最も大切なのは「具体的な成果を数字で伝えること」です。担当業務の羅列から一歩進んで「どんな結果を出したか」を数字で示しましょう。転職エージェントに登録すると無料で書類添削を受けられるので、ぜひ活用してください。

転職活動の全体的な進め方は転職の進め方・流れ完全ガイドをご参照ください。